■歴史(COGYストーリー)
1.COGYのはじまり
- COGYは、1998年 東北大学 教授・医学博士の半田康延先生が、脳梗塞や脳出血で片まひになった方のリハビリマシンとして研究がスタートされました。当初は、まひ側の足は電極の刺激でベダルを動作させることを予定していました。ところが、当初の目論見と異なり、片まひ足は電極の刺激がなくてもペダルをこぐことができたのです。
- 研究を重ねると、脳の損傷があって足への指令が出なくなっても、脊髄内の中枢パターン発生器(CPG)で歩行反射が発生することが判りました。これは生後2~3ケ月までの赤ん坊が足の裏を床につけるとあるくような動作をする原理と同じです。歩行反射を使ったリハビリ機器として開発した当初の製品は重量200Kgだったそうです。
2.外販されたCOGY
- 大学病院内での検証で良い結果が出たので、大学ベンチャー企業が設立されCOGYの外販がスタートしました。外販にあたっては、試作機の200Kgから80Kgに軽量化したものの一般の病院などからは受け入れられずに外販活動は頓挫してしまいました。
- しかし、その会社のメンバーが新たにベンチャー企業「株式会社TESS」を2008年に立ち上げました。そこで、競技用車椅子・カスタム車椅子を開発していた「株式会社オーエックスエンジニリアリング」に協力を得て新たに15Kgに軽量化したの足こぎ車椅子Prophand(プロファンド)を2009年に開発しました。
- その後改良をすすめ親しみ易い名前としてCOGY(コギー)として台湾の協力工場での量産化を実現しました。
3.COGYテレビに放映される
- 株式会社TESSは仙台発のペンチャー企業として数株の賞を受賞しています。また、COGY自体も2016年にグッドデザイン賞をするなど注目をあびてきました。
- 2010年にはNHKか『ちいさなきずな「足こぎ車いす~リハビリ難民の再挑戦~」』にとりあげられ、2012年にはNHK『サキドリ「驚きの足こぎ車いす』で放映されました。
- 2022年のテレビ東京の『カンブリア宮殿 「自分で動ける希望を生み出す「魔法の車椅子」の秘密」』でも特集されました。テレビの放映があたびに大反響があり、累計10,000台まで販売は伸びましたが、まだ世の中に周知されるには至っていません。
4.COGYは障害者から高齢者、そして健康増進その先へ
- COGYは脳梗塞や脳出血で片まひになった方のために開発されました。そのためリハビリ施設がある病院を中心に販売されていました。ところが、先天性の脳性麻痺、パーキンソン病などその他の脳の疾患、脊椎に関する病気・事故、筋萎縮症などの神経の病気、筋肉の病気、老化による筋力の低下など適応範囲が広いことが実証され、個人の自宅への利用が広まりました。
- さらに、60歳以上になると毎年1%ずつ筋繊維が細くなることから、要介護状態になる方が65歳以上の5人に1人(2割)いて、85歳以上の6割が要介護である事実から、COGYを使うことが推奨される人数は60歳以上の2,382万人にも及ぶことになります。
- 「年寄りは転ぶと危ないので、じっとしておいた方がいい」という誤った常識が、筋力を低下させた高齢者を大量生産しているのが事実です。筋力か低下しているとちょっとのことで転倒することになります。COGYのように安全に運動できるトレーニング機器を利用することが大事です。いつまでも自分らしくあるための秘訣なのです。
- 2025年にCOGYライドというCOGYに乗って観光をする企画が奄美大島でスタートしました。COGYダンスを踊っている方もいます。COGYはリハビリマシンからスタートして、健康増進モビリティというトレーニングマシンとなり、何歳になっても、体が不自由でも楽しみを生み出せる新たなモビリティとして進化しつつあります。
